天声人语20120522 日食之思
本帖最后由 susie27 于 2012-5-22 07:32 编辑「太陽と月とどちらが大切でしょう」と聞く先生に生徒が答えていわく。「月です。月は闇夜を照らしてくれますが、太陽はもともと明るいところを照らすだけです」。『世界のジョーク事典』に見つけた笑話だが、この生徒も昨日の天体ショーを見たら感動したことだろう
老师问学生“太阳和月亮哪个更重要?”,学生答道“月亮重要。月亮照亮黑夜,而太阳只是照着本来就已经亮堂堂的地方”。这是我在《世界笑话事典》里面发现的笑话,不知笑话中的那个学生昨天看了天体秀之后是否也深受感动。
▼列島各地で金環日食が観察された。皆既日食のように「天の消灯」ではなく、輪となって神々しく光った。拙宅では、観葉植物の木漏れ日が、床(ゆか)にいくつもリングの影を落として幻想的に揺れていた
日本列岛各地昨天都观察到了日环食。不像日全食那样“熄灭天灯”,太阳化为了一圈光环发出神秘之光。在我的寒舍里,透过观叶植物的枝叶间漏进的阳光,在地板上形成了若干个环形的光影,摇曳着梦幻之美。
▼古代の人たちは日食を様々に説明しようとした。天の怪物が太陽を食べているとか、太陽の神と月の神が争っているとか、色々ある。いまや奇怪な現象ではないが、それでも深遠な思いにとらわれる
古代的人们对于日食曾经有着各种各样的说法。像什么天上的怪物把太阳给吃了呀,太阳神和月亮神在打架呀,等等。现如今日食已经不是什么奇怪的现象了,但仍然会将人们带入深远的遐想之中。
▼太陽の直径は月より400倍大きい。だが400倍の彼方(かなた)にある。この偶然が双方の大きさをほぼ同じに見せて、皆既や金環日食が起きる。見えた人は、太陽と月と自分が一直線になったのを実感したことだろう
太阳的直径比月亮大400倍。两者之间的距离也有400倍之遥。这一偶然使得两者看上去几乎大小相等,因此就出现了日全食或者日环食的现象。而看到的人,想必也会实际感觉到自己和太阳、月亮变成了一条直线吧。
▼天気に泣かされた人は残念だが、雲が湧き、雨が降る大気の層がなければ人も動物も生きていけない。先日97歳で亡くなった詩人杉山平一さんが書いている。〈地球を包む空気の皮のなかに/生きているのに/林檎(りんご)の皮をむいて捨てている〉
虽然有些人会因为天气不佳而沮丧,如果没有云起雨降的大气层,人和动物就无法生存。前些日子以97岁高龄逝世的诗人杉山平一曾这样做诗一首“包裹着地球的空气就是一层皮/我们生存其中/却像把苹果皮削下丢掉那样对待它”
▼これが全文の詩は色々に読める。自然への慎みを欠く時代への警鐘にもとれるだろう。太陽と月を大切にするのは人知を超えるけれど、地球は人間しだい。もっと顧みたい。感動の余韻を、足元にも向けて。
短短的一首诗里我们可以读出很多。恐怕这也是诗人对当前时代所敲响的警钟吧,因为人类对大自然缺乏慎重。虽说珍惜太阳和月亮已超越了人类的智慧,但如何对待地球却完全取决于人类。希望我们能更加地关心我们的家园。将感动的余韵,也投向脚下的这片大地。
观日食感怀
2012-5-22
「太陽と月とどちらが大切でしょう」と聞く先生に生徒が答えていわく。「月です。月は闇夜を照らしてくれますが、太陽はもともと明るいところを照らすだけです」。『世界のジョーク事典』に見つけた笑話だが、この生徒も昨日の天体ショーを見たら感動したことだろう。
《世界笑话事典》中有这样一则笑话,一位老师问学生:“太阳与月亮哪一个更重要?”学生回答说:“月亮,因为月亮在黑夜给我们带来光亮,而太阳出现的白天本来就是亮堂堂的”。这位学生如果看了昨天的天文奇观,大概也会被感动吧。
列島各地で金環日食が観察された。皆既日食のように「天の消灯」ではなく、輪となって神々しく光った。拙宅では、観葉植物の木漏れ日が、床(ゆか)にいくつもリングの影を落として幻想的に揺れていた。
昨天日本列岛各地都观看到了金环日食。这次日食不是称为“天上关灯”日全食,而是形成一个神圣的光环。在我家,太阳透过观叶植物,在地板上投下好几个环状黑影,梦幻般随风摆动。
古代の人たちは日食を様々に説明しようとした。天の怪物が太陽を食べているとか、太陽の神と月の神が争っているとか、色々ある。いまや奇怪な現象ではないが、それでも深遠な思いにとらわれる。
古人曾试图用各种说法来解释日食现象,有说是天上的怪物把太阳吃掉的,有说是太阳神和月神在打架的,林林种种。如今人们已经不把日食看成是奇怪现象了,但每当日食出现依然会引起大家诸多思考。
太陽の直径は月より400倍大きい。だが400倍の彼方(かなた)にある。この偶然が双方の大きさをほぼ同じに見せて、皆既や金環日食が起きる。見えた人は、太陽と月と自分が一直線になったのを実感したことだろう。
太阳的直径比月亮大400倍,然而这400倍离我们远得多。在一个偶然的时间里,两者看起来差不多大,就会发生日全食或金环日食。看日食的人应该实实在在地感觉到太阳、月亮和自己是在同一条直线上。
天気に泣かされた人は残念だが、雲が湧き、雨が降る大気の層がなければ人も動物も生きていけない。先日97歳で亡くなった詩人杉山平一さんが書いている。〈地球を包む空気の皮のなかに/生きているのに/林檎(りんご)の皮をむいて捨てている〉。
尽管也有很多人饱受天气之苦,但如果没有云涌雨降的大气层的话,人与动物都将无法生存。日前以97岁高龄辞世的诗人杉山平一写过这样一首诗:“我们生活在/包裹地球的空气这层皮当中/但我们却把苹果的皮削下丢掉”。
これが全文の詩は色々に読める。自然への慎みを欠く時代への警鐘にもとれるだろう。太陽と月を大切にするのは人知を超えるけれど、地球は人間しだい。もっと顧みたい。感動の余韻を、足元にも向けて。
这短短几行的小诗可以有各种解读,其中也可以解读为是给这个对大自然缺乏敬畏的时代的一个警钟。 爱护太阳和月亮也许在一般人的能力之外,但爱护地球是我们力所能及的。希望大家对地球多加关注,把感动的余韵化成行动的步伐。
楼主的翻译实在是又快又好啊,自愧不如。
ご謙遜しすぎるよ。
そっちこそ、いつもご立派な訳文を見せてくれまして、感心しました。